「任せてもらえる」環境で、大学院の学びを生かす
経営企画部では、さまざまなデータや現場で得た情報をもとに会社の状況を分析し、生産性の向上や職場環境の改善に取り組んでいます。私が現在主に担当しているのは、国際的な品質マネジメント基準であるISO9001への対応業務や、RPA開発推進の他、会議の際に必要な資料作成なども行っています。
RPA開発推進は、サイトからのデータダウンロードやエクセルの加工など、パソコンを使用した業務を自動化し、人にかかる負担を減らすのが目的です。自ら、シナリオを開発する一方で、RPA研修生のサポートや開発状況の取りまとめを行っています。
大学では海洋工学部の流通情報工学科で学び、大学院では交通や物流について研究しました。実は大学院の先輩が二人日水物流に入っていて、「勉強したことを活かせる、面倒見のよい会社だ」と言っていたのも、当社を受けようと思った理由。実際に入社して、本当にその通りだと感じています。
先ほどの手袋改良の件もそうですが、新人にもやりがいのある仕事を任せてくれるのがこの会社の大きな魅力です。昨年の職場環境改善の会議では、新人にもかかわらず事前アンケートの作成、実施、結果発表資料の作成などを、上司の助言もらいながらすべて自分で担当。大学院で身につけたデータ処理の方法も生かして資料をまとめ、発表もさせてもらいました。
社内の風通しがよく、異なる部署の先輩も自分から気軽に声をかけくれるので、質問などがしやすいのも有り難い点です。先日も、部署の違うシステム部の先輩からエクセルの効率のよい使い方を教えてもらいました。
新人研修では、人事部から研修のメニューを一つ考案するよう依頼があり、準備から実施まですべてを担当させてもらいました。私がやろうと提案したのは、マサチューセッツ工科大学で考案された「ビールゲーム」。数名でボード上のコインを動かしながら、生産者、卸売、小売店、消費者の間の商品の流れを体感していきます。
新人研修が行われる前には、課の方にお願いし、2回ほど実際にゲームをしながら、私の進行方法を事前にチェックしてもらいました。大学院では主に一人で研究を進めていましたが、会社では周囲の人に協力してもらいながら、新しいことに挑戦できる。研修参加者からも「物流の仕組みがよく分かった」と言ってもらえて嬉しかったですね。
当社の仕事を実際に動かしているのは、現場である物流センターです。自分の仕事を通して、そうした現場の環境改善に役立てることに大きなやりがいを感じます。今は職場環境の改善に役立つ「第二種衛生管理者」の資格を取得しようと勉強中。今後はさらに経験を積みながら、現場のニーズをしっかりくみ取り、やがては物流センターのリニューアルなどに携わって、働きやすい環境づくりを進められればと考えています。
私は実は面接があまり得意ではないため、就職活動中に戸惑うことも少なくありませんでした。しかし日水物流の面接では、担当者が話しやすい雰囲気を作ってくれ、こちらの言葉にしっかり耳を傾けてくれたため、自分の話したいことを自分らしくきちんと伝えることができました。就職活動が思うように進まなくても、諦めずに活動を続けていけば、自分に適した会社にきっと出会える。ですから途中で諦めず、一方で無理しすぎずに、最後まで頑張ってほしいと思います。